エングストラー社
Engstler KG (エングストラー社)
エングストラー社製 機械式鳩時計商品一覧はこちらドイツの名門 エングストラー社は黒い森の東側Villingen郊外に工房を構えています。
世界中から注文が集まるメーカーでドイツ鳩時計を代表するメーカーの一つです。
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左はエングストラー社現社長ジェロルド エングストラー氏、そして右は創業者である現会長のジョゼフ エングストラー氏。
会長は80歳を半ばにしても、いまでも現役で鳩時計の生産を行っていらっしゃいます。
会長の父はVillingenにかつてあった機械式振り子時計メーカーの職人でした。
DNAが親子三代受け継がれる歴史ある鳩時計工房の一つです。
作業場の様子
機械式、クォーツ式、両モデルともこの工房で生産されています。絵付け、色染を行う部門も工房内に専用のスペースがあり、組み立てから、パッケージまで一貫性のある体制で生産を行っているメーカーです。
小さな鳩時計から、大型8日巻きモデルまでたくさんのモデルを生産しています。
細かいデコレーション部品も全て手作業で作っています。ビール乾杯人形がたくさんならんでいるの分かりますか?
彼はEngstler社の中でも一番ベテランの職人。木枠のフィッティングから、ムーブメントの設置、調整まで若い職人を率いながら迷いのない手つきで鳩時計を生産していきます。
掛かっていたのは一番シンプルな鳩時計と言われる、5リーフクロック。この時計はアメリカへ輸出されるそうです。
森の時計でも人気が高いモデルで、年に数十台輸入しております。おすすめのモデルです。
Engstler社のムーブメントはREGULAムーブメント。多くの鳩時計メーカーが使用する歴史の長いムーブメントです。
長期にわたりメンテナンスができる精度の高いムーブメントです。
全ての鳩時計は完成後に調整されます。この調整が甘いと、振り子がふいに止まってしまったり、カッコーの鳴き声が均一でなかったり致します。カッコーの鳴き方はそれぞれ好きな鳴き方があるので、作る職人によって若干違う場合があります。
この日は、一日工房で働かせて頂きました。
私が生産した鳩時計は森の時計ではなく、実はスイスの時計店に並びます。
独学で学びながら養ってきた鳩時計の技術を認めてもらえて嬉しかったです。
いまから十数年前、会長が社長を引退する時に、現社長には一つだけ条件があったそうです。
それは「私は社長を引退するが、工房で働かせてほしい」と。
鳩時計作りへの深い想いを感じさせてくれるお話でした。
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