ヘーネスクロック社
HOENES CLOCK (ヘーネスクロック社)
ヘーネスクロック社を訪ねてきました。
ヘーネスクロック社の外壁には鳩時計工房らしくカッコーの扉が描かれています。遊び心ですね。
作業場の様子
ショールームに通されたのちに作業場に入らせて頂くと、中では早速鳩時計作りが行われていました。
若い職人さんからこの道30年のベテラン職人までが同じ工房でそれぞれの仕事をしています。彼はいまバックパネルを作っています。機械式鳩時計の裏蓋には鐘が仕込まれています。
ヘーネスクロック社は大きな8日巻き鳩時計の種類を豊富に持つメーカーです。
音色、デザイン、品質のチェックは日本同様大変細かくチェックされております。
彼はヘーネスクロック社に長年携わっているベテランの時計職人。完成した鳩時計の音を確かめていました。
振り子時計はまっすぐ掛けないと振り子が偏って振れてしまい止まってしまいます。中心の調整は極めて重要な作業です。
8日巻き鳩時計は1日巻き鳩時計と使用するムーブメントが異なります。
全部で4型程あるのですが、からくりの内容や時計のデザインによって使い分けます。調整中の時計はオルゴールと共にLEDが点灯する特別仕様の鳩時計。
からくりや、カッコーなど動作を全て調整したのちに、デコレーション部品の配置を行い最終仕上げに入ります。
何人もの職人の手によって一台の鳩時計が完成していきます。ヘーネスクロック社は工房以外にも自宅で作業を行う絵描き専門の職人や、彫刻を行う職人などがおり、工房を中心に集まっています。
完成した鳩時計は3日~1週間程、動作確認を行ったうえで世界中に送られます。
森の時計に届く鳩時計も同じプロセスを経て届いております。
私が訪れた日はたまたまドイツのテレビ局の取材が入っており、日本から来た鳩時計の専門家として工房を回っている様子を取材されました。日本でドイツの鳩時計が販売されていることがとても興味深かったそうです。
最後にヘーネスクロック社の社長と記念撮影
これからも素晴らしい鳩時計を世界中に届けてほしいと思います。